top of page
hankaverzichova-bird-8328806_1920.jpg

孤独や虚無感を抱えている方へ

​わたしたちは人生に於いて、孤独や虚無感を完全に避けて生きることはできません。
 
物心がつき、いつの間にかそうした感覚を抱えているものでもあります。
 
しかし、それらとの向き合い方は、気づきを経るなかで静かに変わっていくことがあります。
​
孤独・虚無感への反応
 
多くのひとは、孤独や虚無感を抱えることを避けようとします。
理由はもちろん、苦しいからです。
 
避けるために
・過度に誰かとつながろうとする
・過度に活動的になる
・アルコールや性などに依存する
 
といった逃避行為に走ることもあります。
 
しかし、それらにより紛らわせられるのは一時的でしかなく、ふとした拍子に、また孤独・虚無感がわいてきます。
 
もし本当に向き合っていく意志がある場合、逃避行為をいきなり無くす必要はありません。段階的に、あなたのペースで大丈夫です。そのバランスは人それぞれに異なりますし、いきなり無くすことは、精神的な負担も大きくなります。
 
大切なのは、勇気をもって、孤独感や虚無感のなかに入り込み、ただ観察していくこと。
 
孤独や虚無感と、言葉で表してしまうと、ときに本質を見失ってしまいます。
そもそも、孤独感・虚無感とは何なのか。
 
孤独感とは
 
孤独感とは、人間の脳が危険や死を避けるため、他者とのつながりや刺激を求めさせようとする「警報」のようなものです。
 
本当は (極端な状況を除き) 孤独に至っても死ぬわけではありません。しかし、脳はそれを危険と誤認し、不安や恐怖を生み出します。それが「孤独感」として感覚されます。
 
孤独のなかに入り込み、そこにただ在るとき、そこ底には静けさが訪れます。
 
虚無感とは
 
虚無感とは「わたしという物語」が揺れたときに現れる感覚です。
 
人は普段、
・こうあるべき
・わたしはこういう人間だ
・未来はこうなるはず
 
といった“自己物語”を脳内で絶えず再生しています。
 
しかし、ストレス・環境変化・価値観の揺れ・人生の転換期などで、この物語が一時的に弱まると、自分が定義づけてきた人生の意味や価値観が止まることがある。その瞬間に現れるのが虚無感です。
 
例えば、結婚して子供が生まれ、長年にわたって家事や子育てに奔走してきた方が、子供の自立とともに虚しさがこみ上げてくることがあります。
 
これはつらい体験ですが、同時に新しい価値観や生き方が生まれてくる前兆であることも少なくありません。
 
新しい「わたし」が生まれる前の静けさとも言えます。
 
孤独と虚無に向き合う
 
吠える犬は、逃げるほどに追いかけてきますが、こころの事柄もそれに同じように感じます。
 
つらく、苦しみは伴いますが、逃避や紛らわせることをせず、孤独・虚無感のなかへと入り込み、ただ観察する。
 
それを続けていくなか、なにかが変わっていきます。
痛みは伴い、時間もかかります。
​
けれどいつか、ふと振り返ったとき、いつの間にか孤独感や虚無感が薄らぎ、そのなかに静かに在る自分に気がつきます。
​
そのとき、あなたのこころには静寂が訪れていることでしょう。

bottom of page